毎年のようにやってくる台風をはじめ、地震、火災、大雨洪水など、僕達は日々自然災害と直面します。
例えば、去年千葉を直撃した台風被害などが記憶に新しいのではないでしょうか。
今回の記事は、そんな大規模な自然災害後に宝飾品の買い取り業者がやってくるというお話。
勿論これは宝石やジュエリーなどの宝飾業界に限った事では無いけれど、宝飾業界では極々一部の企業が大きな批判を受けた事で問題となっていました。
もし貴方が災害の被害を受ける中、訪問買取業者の話を鵜呑みにして金品を差し出してしまうと大損をしてしまう可能性があります。
是非こうした業者への対応を覚えておき、いざという時はしっかり断れるようにしておきましょう。
大規模自然災害直後に訪問買取業者がやってくる理由
困っている人の弱みに付け込み買い叩く
災害時、家財が水害で流されたり、焼けてなくなってしまったり、生活が困難な人々が一時的に多くなります。
当然物資の配給などもあるとは思いますが、手元に生活費用が無いと先々が不安になるもの。
そんな不安な心に業者はつけ込みやってきます。
高値で売れる金品、特に災害後でも家に入れれば形が残る宝飾品を狙って訪問買取をしてくるのです。
困窮している人々の目の前でお札を見せつけ、宝飾品を本来の価格よりも非常に安い価格で買い叩き、後日集めた宝飾品を地金買取業者や宝石買取業者などに売り捌き利益を得ます。
訪問買取業者の言い分
彼らは周囲から批判や指摘をされても、「自分達は生活が困っていた人々の為に宝飾品を現金に換えてあげた。ちゃんと人の役に立っている。彼らは僕達のお陰で買い物が出来る。」
いつの時代の災害時も、こうした主張をしています。
確かに、現金がすぐに欲しい人にとっては役に立っているので、完全に悪だと批判をするのが難しいのが問題となっています。
業界の反発と現実
こうした業者の出入りがここ数年の間で災害地から多く報告され、宝飾業界内でも現地に足を運んだ業者達は幾度となく大きなバッシングを受けました。
現実的な難しさへの直面
悪徳業者が困窮している人達から搾取する事が分かってても、なかなか止める方法が無いというのが現状です。
ちゃんとした業者が適切な価格で買い取りに行こうとしても、店舗で対面での取引とは違い、交通費、人件費、宿泊費などもかかるでしょう。
災害時に災害地へ行くのですから、宿泊施設に泊まれるかも分かりません。
もしかしたら、常に車中泊かも知れません。
例え正当な価格で取引しようと思っても、様々な経費を考えると結局経費がかかってしまいビジネスとしては恐らく難しいでしょう。
それこそ半分ボランディアで行くつもりの精神でなければいけないと思います。
災害時に来る訪問買取業者への対応まとめ
- 災害時には緊急性が無い限り業者へ金品を渡さない
- 可能であれば家に案内しない(脅される可能性)
- 交渉するのであれば、相場など正当な価格を調べてから検討する
屋根を修理する業者だと嘘をつき現金を巻き上げ、結局何もしなかった詐欺師達が去年の台風でも報告がありましたよね。
窓にしろ屋根にしろ、修復の人手が足りない事につけこんで、悪質なサービスや悪徳業者は常に獲物を狙っています。
別記事で押し売り業者についてまとめましたが、こうした業者相手には決して1人で対応してはいけません。
年配の方の1人暮らしだと何か強気で脅迫めいた事を言われるかも知れませんし、向こうも相手を見て押し引きの判断してきます。
災害時は色々と精神的にも肉体的にも疲弊し、細かい部分まで注意したり考える事が困難な場合もありますが、是非心の隅に対応する為の知識を留めて頂けたら幸いです。
今年は特に水害が多く発生した年でした。まだまだ日常生活から離れた状態で過ごす人々も多い事だと思います。
少しでも早い復興をお祈り致します。