傷つきやすい、割れやすい、欠けやすい、取り扱いに注意が必要な脆い宝石一覧

topaz




 

 

以前、自宅でジュエリーをクリーニングする為の方法を紹介しました。

プロの職人が教える、自宅で簡単に出来るジュエリークリーニング【お手入れ方法】

2019-04-26

 

こちらの記事でも触れた通り、宝石には丈夫な宝石から脆く繊細な宝石まで様々な種類が存在します。

日常生活の中でも簡単に割れたり欠けたり傷付く宝石は、特に取り扱いに注意が必要。

そしてこれらが代表的な要注意宝石です。

 

 

特に脆く取り扱いに注意が必要な宝石

 

取り扱いに注意が必要な宝石

タンザナイト、クンツァイト、フルオライト、トパーズ、ムーンストーン、エメラルド、オパール、真珠、珊瑚(さんご)、琥珀(こはく)

 

過酷な環境下でのみ成長する宝石や、有機質の宝石が含まれます。

そしてこれらの多くは共通して劈開性(へきかいせい)や脆性(ぜいせい)がある宝石でもあります。

簡単に説明すると、劈開性とは一定の方向に割れやすい性質の事で、脆性とは特に脆い性質の事。

それぞれの用語の詳細は、各用語をタップしてWikipediaをご覧下さい。

 

 

因みにこの記事のアイキャッチ画像は全て色違いのトパーズです。

取り扱いに注意が必要な他の宝石画像を何枚か置いておきます・・・。

 

ホワイトオパール

white opal

 

ブルームーンストーン

natural blue moon stone

 

タンザナイト

tanzanite

 

エメラルド

emerald

 

 

では、具体的にどんな事を気をつけるべきなのか。

 

衝撃や圧力を与えない

  • 高い所から落とす
  • 脆い宝石が留まった指輪をつけたまま何かを叩く
  • 重い物を持つ

こうした行動は避けましょう。

衝撃や圧力で宝石が欠けたり、割りたり、運が悪ければ粉々に砕けてしまう可能性があります。

 

熱から遠ざける

オパール、真珠、珊瑚、琥珀など、有機質な宝石は水分を含む事が多く、乾燥すると色艶が無くなったり表面がボロボロになってしまう場合も。

真珠の取り扱いは特殊なので、また別の記事にまとめます。

熱に関して言えば、特にエメラルドは要注意。

熱源を近づけると、多くのエメラルドで含浸されているオイルが抜け出してしまう場合があります。

ここで挙げた宝石たちは、直射日光などが当たらない場所で保管しましょう。

 

自分でクリーニングをしない

硬度が低い宝石ばかりなので、家でブラシでこすったり洗ったりするのは危険です。

もしもクリーニングが必要な場合や再研磨したい場合は、修理、メンテナンス、リフォームなどを受けてくれる工房に任せましょう。

プロに任せる事が1番望ましいです。

 

最も脆い宝石はエメラルド

昔から “職人泣かせの石” として知られるエメラルド。

プロの職人も石留めはやりたくないという人が多い程です。

過酷な環境下でのみ成長し、それ故にエメラルドの内部は実はスカスカ。

例えるならばスポンジのように空洞だらけなんです。

これを外から見えなくする為に、樹脂やオイルが含侵する事で透明に見えるんですね。

こうした構造上、衝撃には最も弱く取り扱いには常に注意が必要です。

 


 

自分が使っているジュエリーに留まっている宝石が、どんな性質のものなのかを知る事が大切です。

困った事や不安な事があれば、工房などに持ち込み相談してみましょう。

 

 







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