なぜ販売スタッフに押売りされるのか?押売りが発生する理由や断る方法を解説

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ファッション関連の買い物に常に付き纏う、”押売り”。

全く購入する気が無く、興味があるそぶりすらしていないのに、少しでも商品を手に取ったり眺めていると、永遠と商品の良さを店員に説明される事もしばしば。

洋服選びでも色々とウィンドウショッピングをしていると、かなりの高確率でショップスタッフに声をかけられますよね?

ジュエリーを販売しているブランドの店頭などでも、全く同じ事が起こる場合があります。

そんな押売りは、何故起きてしまうのか。

皆さんは深く考えた事はありますか?

この記事では、ブランドショップなどで何故押売りが発生するのか、押売りの仕組み、押売りをされた際の断り方などを解説します。

こうした記事を書くと、どうしても業界自体全体が悪く聞こえてしまいますが、多くの人に知ってもらいたい現実があります。

 

 

押売りは何故起こるのか

 

そもそも押売りは、何故発生するのか?

 

ノルマ

考えてみれば当たり前の事ですが、店員がより多くの商品を販売する事で、店舗やブランドの利益を高める事を第一優先する為。

これに尽きます。

デパートなどの商業施設に出店しているブランドでは、その施設の立地条件やテナントに配属する人数の人件費などから、店舗毎に目標売り上げ金額が設定されています。

ノルマに届かないとペナルティがあったり怒られたりと、仕事への評価や影響は出てきます。

販売スタッフも当然焦るので、少しでも店舗に立ち寄った客へとアプローチする為に、どんどん強い押売りへと近づいていってしまうのです。

 

マニュアルがそもそも押売りベースの場合

例えば、これはジュエリーブランドに少し詳しい消費者の方でも知っているぐらい有名な話ですが、某ブランドのマニュアルは客に対して押売りをする前提で作られているのです。

こんな売り文句を、もしかしたら1度は聞いた事や経験している方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

「本日ご注文頂ければ○○パーセント値引き致しますよ。」

 

こんなセールスを仕掛けてこられたら、まず注意すべき。

 

今でも全く同じマニュアルで運営されているのかは不明ですが、このブランドの押売りマニュアルは業界でも有名です。

  1. 定価の値段を客に伝える
  2. 販売スタッフが「店長に聞いてきます」と店舗の裏へ行く
  3. 少し経ってから戻り、その場で決めて注文すれば、大幅な値下げが可能だと伝える

 

まずこんな話が出たら、必ず消費者の方はブランド側を疑って下さい。

大手のチェーン展開しているブランドやメーカーで、各店舗やスタッフの判断で大きな値引きやサービスが出来るはずがありません。

当たり前ですよね?

同じ商品なのに店舗によって金額の差が出てしまっては、客にとってフェアではなくクレームの原因にもなるでしょう。

巨大な企業の末端の店舗で、店長であってもそんな権限はまず存在しません。

ところが、その場の雰囲気や大きな割引率に、未だにこの手法に引っ掛かり注文する客が後を絶えません。

 

展示会などのイベント

期間が限られた特別なイベントや展示販売会などでは、押売りが発生する事は珍しくありません。

実際にこうした特別なイベントでは、普段よりも限定されているという特別感から客の財布の紐が緩みます。

販売側もそれを狙って押せば売れる確立が上がると踏んできます。

 

 

販売員はマニュアルを叩き込まれただけのお人形さん

 

消費者から見たら、店頭に立っている事でどのスタッフも専門知識があったり、販売のプロだと思い接しますよね?

残念ながら、実際は必ずしもそうではありません。

職人として制作をしながら、自分の担当のお客様に納品するまで全て1人で作業する事を生業とする僕から見れば、本当の意味では自分で作った事が無ければお客にジュエリーを語る事など到底出来ません。

 

販売以外の知識や経験が皆無、又は非常に浅い

僕がお人形さんと表現したのかは、販売スタッフ達のその知識の浅さに由来します。

考えてみて下さい。

全国の百貨店、デパートなどに勤務し販売に携わる人に、何か特別な資格が必要な事は滅多にありません。

少なくともジュエリーの販売員なんて、良くて専門学校卒、大半はジュエリーとは全く無縁の大学卒の方ばかり。

作った事も無ければ、仕組みも知らず、貴金属や宝石に関しての知識もありません。

つまり、宝飾品に関して自分とあまり変わらない程度の知識でジュエリーを販売している販売員だって居るんです。

そうした方に詳しく聞こうと思っても、恐らく中心価格帯や客層、シーズン毎のキャンペーン情報や、個々の商品の説明程度が限界でしょう。

販売スタッフが良心からサービスしようと思っても、ブランドや店舗のルールから外れた事をしてしまっては自分がペナルティを食らってしまうので、マニュアル以上のサービスは出来ません。

 

但し、ジュエリーや宝石に関して深い話が店舗のスタッフとどこまで出来るかは、その店舗やブランドによって教育方針などが全く異なるので、一概には言えません。

 

一流のブランドや個人店では例外もある

一流のブランドや個人でオーダーメイドなどを受けている店頭では、実際に制作知識や宝石に詳しい販売スタッフも存在します。

特に職人が来店したお客を接客するパターンでは、実際に制作する人間と直接話しが出来るので、強度的な部分からデザイン的な部分まで細かい話が可能です。

(今僕がやっているお仕事はまさにこれ)

 

販売スタッフは常に人手不足

基本的には販売スタッフは常に求人募集がかけられています。

それだけ人手が足りない場合が多いからです。

特別な資格や経験が無くても働く事が可能な業務であるのに、では何故こんなにも人手不足なのか?

 

どんな業界の販売職でもこれは共通する事だと思いますが、ノルマを達成する為に日々自分が良くないと思うものも仕事では販売し、利益を高め続けなれればいけません。

人によっては自分の為、それが仕事だと割り切れる方も居れば、後ろ髪を引かれる思いで販売し続ける事を割り切れない人も多いのが現実。

ノルマの厳しさを目の当たりにしたり、罪悪感から長く続ける事が出来ず、辞めてしまう確立が非常に高いのです。

人が常に辞め、その度にまた新たな人を配属させる。

この回転率が高いという事は、若い人材を常に確保は出来るかも知れませんが、それだけ常に新人のような人達しか居ないという事になります。

これが1つ前の項目の、販売スタッフの知識や経験の浅さにも繋がってくるんですね。

 

 

押売りを断る方法

 

では、仮に押売りに遭遇した場合はどうやって断るのか。

 

その場で決めない

これが最も有力な方法です。

少しでも怪しさや不快感を感じたら、まずその場を離れましょう。

他と比較検討したいと言っても良いですし、他の理由を伝えても構いません。

本当に押売りされた商品が自分にとって必要な物なのか、1度冷静になり考えてみましょう。

 

特別な席へ通された場合は要注意

購入する意思を見せたり、購入する予定など明確な必要性を販売スタッフへ伝えると、ブランドによては店舗の奥へと通される事があります。

もし貴方が特別な席へ通された場合、それは販売側がたたみかけてくる合図です。

あと一押しで売れるかも知れない、押せば売れるかも知れない、そう思われている可能性があります。

 

実際に僕が客のふりをして、いくつかのブランドを巡った際、奥の席へ通された経験があります。

当時は独身だったので、空想の彼女の話を作り上げ、「記念日のプレゼントに20万程の予算を検討している」と販売スタッフに伝えたのです。

既に必ず必要だという明確な理由があり、他の客よりも予算が高額だった為でしょう。

勿論何も購入する予定は無かったので、必要な情報を聞き出したら席を立ちお店から出ました。

 

 

ジュエリーの押売りについてのまとめ

 

押売りが起こる原因:

  • 販売スタッフはノルマに追われているので、押しが強くなる
  • 押売りスタイルのブランドもいくつか存在している

 

もし押売りされたれたら:

  • その場で決めない
  • 大きな割引を提示されても、雰囲気に流されない
  • 本当に必要なものかを再度冷静に考える

 

 

こうした記事を書いてしまうと、間違った方向へと意味を捉えられる事がありますが、販売を仕事とする事が悪い訳ではありません。

むしろそうしたスキルは非常に大切だと僕も思っています。

社会に出て仕事をしていれば、自分が心から客に薦め販売したいものだけを売れる仕事なんて、そうそう存在しません。

あくまでも “押売り” という行為への注意書だと思って下さい。

この記事で書いた内容を事前に頭の片隅に入れておけば、いざ自分が押売りに遭遇しても対処が出来ると思います。

是非少しでも多くの方に知って頂き活用してもらえたら嬉しいです。

 

 







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